意外と知られてない!?「ルービックキューブ」と「ハンガリー」の関係

ルービックキューブ

ルービックキューブを発明したハンガリー人

ルービックキューブを発明したのは、建築家、デザイナー、および発明家であるエルノー・ルービック・ジュニア(ifj. Rubik Ernő, 1944年7月13日)です。エルノー・ルービックは戦争中の1944年に、ブダペストで航空機設計者エルノー・ルービックの息子として生まれました。

父のエルノー・ルービックは、航空機設計者として有名な方です。エステルゴムで航空機の製造を始め、生涯の間に28機のグライダーと5種類の動力飛行機を設計しました。その機械のほとんどはアルミニウム要素で作られていたため、非常に軽く、製造も簡単だったといわれています。

1976年ルービックキューブを発明

Rubik's cube 5x5x5
Rubik's cube 5x5x5

1976年10月28日、「空間ロジックゲーム(Térbeli logikai játék)」という名前で特許出願され、後に「マジックキューブ」または「ルービックキューブ」と呼ばれるキューブ型のパズルとして世界中で成功を収めました。

画像のルービックキューブは5x5x5のものです。約一年ほど前にブダペストで購入しました。3x3x3のルービックキューブに比べて、5x5x5で6面揃えるのはかなり難しいです。6面きれいに揃えるのが今年の目標です。

発明家エルノー・ルービックとルービックキューブ

ルービックキューブ 5x5x5
ルービックキューブ 5x5x5

エルノー・ルービック・ジュニアは、父の独創的な精神を受け継ぎ、1967年にブダペスト工科大学でインテリアデザインを学び、その後1971年まで応用芸術大学で彫刻とインテリアデザインを学びました。その後、1975年まで建築家デザイナーとして働き、1970年から1988年にかけて、応用芸術大学(今日のモホリーナジ芸術大学)で教鞭をとりました。1987年からは名誉大学教授、1990年からはハンガリー工学アカデミーの学長、後に名誉学長に就任しています。2014年にはブダペストの名誉市民となりました。

1974年の春に、彼は教育支援として空間の動きを説明するためのエンジニアリング-モデリング構造を設計しました。1975年、彼は後に「ルービックキューブ」として世界中で親しまれることになる「マジックキューブ」を考案し、1976年10月28日に「空間ロジックゲーム」と呼ばれるケース番号RU-158で特許を取得しました。1981年に、ルービックキューブはニューヨークの近代美術館の建築およびデザインコレクションに入りました。

ルービックキューブ 5x5x5
ルービックキューブ 5x5x5

「ルービックキューブ」(マジックキューブ)は、実際には空間の動きを説明するためのツールとして作成されましたが、後でパズルゲームとして爆発的な人気を得ました。

その後、エルノー・ルービックはSnake(1977)やMagic Squares(1985)、マジックドミノ、ルービッククロックと呼ばれるゲームも作成しました。

1980年には、ハンガリーだけで約100万個が購入されました。アメリカでは、Ideal Toyを通じて海外への販売も開始されました。非常に短期間のうちに、世界中で人気を博し、現在もなお愛され続けています。

日本では1980年7月25日にツクダオリジナルから発売され、日本中でルービックキューブが大ブームとなりました。

TIMEの表紙を飾ったルービックキューブ

ルービックキューブは、困難で複雑な問題を処理するシンボルになり、雑誌TIMEの2001年12月3日号の表紙使われています。

「何が変わったのか(What’s Changed)」という見出しと、ルービックキューブの表面には世界地図が描かれたイラストとして表紙を飾っています。