このような疑問に、わたしのEMS体験談を交えてお答えします。
わたしは、ハンガリーに5年以上住んでいて、EMSを使って何度も日本から荷物を送っています。
EMS(Express Mail Service)は世界120以上の国や地域に30kgまでの書類やお荷物を安心、簡単、便利に送れる国際郵便で最速のサービスです。
こちらでは、EMSでハンガリーに荷物を送る方法や送り状・インボイスの書き方をご紹介します。
なお、ハンガリーへの長期滞在(海外赴任や留学)をお考えの方も使える方法なので、少しでも参考になれるとうれしいです。
EMS(国際スピード郵便)とは?
EMS(Express Mail Service)は世界120以上の国や地域に30kgまでの書類やお荷物を安心、簡単、便利に送れる国際郵便で最速のサービスです。もちろん、ハンガリーにも送れます。
荷物を送る場合は、インボイスを添付する必要があります。(書類のみを送る場合は不要です)
EMS(国際スピード郵便)の料金
EMS(国際スピード郵便)の料金は時々変更になることがありますので、EMS公式サイト(日本郵政)にてご確認することをおススメします。
ハンガリーは第2地帯のヨーロッパに該当します。
EMS公式サイト:EMS料金
EMS(国際スピード郵便)届くまでの日数
EMS(国際スピード郵便)の配送日数は、差出地によって数日違ってきますが、およそ4日から1週間程度で届きます。
EMSの公式サイトで、おおよその日数を調べることができます。
わたしが実際にハンガリーへ荷物を送った時の体験談(EMS、SAL便、船便の配送日数のデータあり)は、こちらの記事が参考になります。
EMSの大きさ及び重量の最高限度
大きさ | 長さ1.5m 長さと横周の合計3m |
重量 | 30kg |
EMSを送る際の必要書類
EMSをハンガリーへ送る際の必要書類は以下の3種類です。
- EMSラベル(送り状)x 1枚
- 税関告知書:CN23 x 1枚
- インボイス x 2枚
EMSラベルは送り状と言って、自分の住所と届け先の住所、内容物の内訳などを書きます。
税関告知書:CN23は、荷物を海外へ郵送する際に必要な書類で、郵便物の内容品の品名、個数および価格等の詳細を具体的に記入したものです。
インボイスとは、物品を送るときに税関への申告、検査などで必要となる書類です。また、相手国での輸入通関をする際に必要となりますので正確に記載してください。
わたしは、EMSラベル(送り状)の内容物の内訳欄とインボイス、税関告知書:CN23の記載内容に食い違いがないように気を付けています。
EMSのラベル(送り状)、税関告知書:CN23とインボイスの書き方
EMSラベル(送り状)の書き方
EMSラベル(送り状)の記入欄は大きく分けて3つあり、
- 自分(差出人)の情報
- 届け先の情報
- 内容物の内訳
を記入します。
1.自分(差出人)の情報
Name(名前):自分(差出人)の名前を記入します。 例)TARO NIPPON
Address(住所):自分(差出人)の住所を記入します。日本語の住所を逆の順序で記入します。番地→地区→市区町村→都道府県の順です。
Postal Code(郵便番号):郵便番号を記入します。郵便番号検索はこちら
Telephone number(電話番号):日本の国番号+81から始めて、市外局番(携帯電話)の先頭の0を抜かした電話番号を記入します。
たとえば、03-1234-5678の場合、東京の市外局番の03から0を書かずに+81を加えて、+81-3-1234-5678と記入します。携帯電話では、090-1234-5678を、+81-90-1234-5678と記入します。
FAXは記入しなくても問題ありません。
2. 届け先の情報 (例:ブダペストの日本大使館の住所)
Name(名前):届け先の方のお名前を記入します。ご家族の間でしたら問題ないかもしれませんが、Mr.やMs.を忘れやすいので注意が必要です。 例)Ms. HANAKO NIPPON
Address(住所):自分(差出人)の住所を記入します。ハンガリーへは、たとえば、ブダペストの日本大使館の住所は、1125 Budapest, Zalai út. 7. HUNGARY ですので、Addressの欄には、Zalai út. 7と記入します。
xxxxx street(ハンガリー語でstreetは、utcaまたはútです。)
City(都市名):BUDAPEST
Postal Code(郵便番号):1125
Country(国名):HUNGARY
Telephone number(電話番号):ハンガリーの国番号+36から始めて記入します。ブダペストの日本大使館の電話の場合は、+36-1-398-3100となります。
FAXは記入しなくても問題ありません。
3.内容物の内訳
A(内容物):荷造した内容物を英語で記入します。わたしは、いったん自分で使用したものという意味で、内容物の隣に「USED」と書いています。画像の例のようにPersonal Useと記入してもいいと思います。
B(HSコード、原産国):わたしは、記入していません。
C(個数と単価):内容物の個数と単価を記入します。わたしは、新品ではなくUSEDと記入していますので買った値段よりも安い金額を記入しています。イメージではBookoffやリサイクルショップにもって行ったときに買い取ってくれる値段という感じです。念のため、商品タグは外しましょう。
D:GIFTの四角のなかにXを書きます。ピンク色の欄には合計金額を記入します。
E:20,000円を超える損害補償を希望される場合にはその金額を記入してください。わたしは、記入していません。
F:内容品が危険物に該当しないことを確認して、ピンク色の欄の四角のなかにXを書きます。
ご自分の署名を英語で記入します。
荷物が複数の場合は、たとえば、2個口のうちの1個目(1/2)、2個口のうちの2個目(2/2)を記入します。
内容品が多く、内容品欄に書ききれない等の場合
- 税関告知書補助用紙に内容品を記します。EMS(郵便局)公式サイト:補助用紙ダウンロードはこちら
- EMSラベル(送り状)の内容品欄に「See the attached document」(別紙参照)と記載します。
以上で、EMSラベル(送り状)は完成です。
税関告知書:CN23の書き方
税関告知書:CN23は、EMS(郵便局)公式サイトからExcelファイルにてダウンロードできます。
EMS(郵便局)公式サイト:税関告知書(CN23)のダウンロードはこちら
基本的に、記入方法は、EMSラベル(送り状)と同じです。注意点は、EMSラベル(送り状)と同じ内容(相違が無いよう)を記入することです。
「差出人(From)」と「受取人(To)」欄の記入方法
EMSラベル(送り状)を見ながら、同じ要領で記入します。個人間のEMS発送の場合は差出人事業者(Business)の欄は空欄で構いません。
「内容品の詳細な記載」欄の記入方法
EMSラベル(送り状)を見ながら、同じ要領で記入します。こちらもHSコード、原産国は商用以外の場合不要です。個人間の利用の場合はGIFTの四角にxを記入します。
「差出人の署名」欄の記入方法
EMSラベル(送り状)と同様に、差出人のサインを記入します。
以上で、税関告知書:CN23が完成です。
EMSのインボイスの書き方
インボイスの書き方は、公式サイトで詳しく説明されいます。インボイスフォーマットのダウンロードからインボイスのExcelファイルをダウンロードすると、詳しい記入例と白紙のインボイスがありますので、例を参考に記入してください。
EMS(郵便局)公式サイト:インボイスフォーマットのダウンロード
EMSは関税がかかるの?
日本からハンガリーに送る場合は、日本を出る前に、日本の税関の職員により直接検査され、ハンガリーに到着してからハンガリーの税関職員により直接検査されます。公になってるかわかりませんが、すべての荷物に対してすべて検査をするのではなく、抜き打ちで検査をしているはずです。
わたしは、関税がかかったことはありませんが、段ボールを開封されて中身をチェックされたことが何度かあります。
EMSを送るときの注意すべき点
税関での抜き打ち検査で段ボールを開けられて中身を検査されますので、高額な商品や現金は絶対に入れないでください。
滅多にないことですが、外国では荷物の中身を抜き取られるということが稀にありえます。そして、戻ってくることはほとんどないので、リスクを回避するためには、取られて後悔するものは決して荷物に入れないことです。
高額な商品(たとえば、PCやiPhone、カメラなどの電子機器)や現金は、自分の手で、飛行機に乗って持ってくることを強くおススメします。
【長期滞在・留学】SAL便でハンガリーに荷物を送る方法~送り状・CN23の書き方~は、こちらの記事が参考になります。
【長期滞在・留学】船便でハンガリーに荷物を送る方法~送り状・CN23の書き方~は、こちらの記事が参考になります。
わたしが実際にハンガリーへ荷物を送った時の体験談(EMS、SAL便、船便の料金比較・配送日数のデータあり)は、こちらの記事が参考になります。
EMS(国際スピード郵便)でハンガリーに荷物を送るとき、